2008-10-04 〜 2008-10-26
麒麟と眼を瞑る
詫間のり子は作品「まばたき」で2007年度 キャノン写真新世紀 準グランプリを受賞しました。審査員の森山大道氏は「妙に気がかりになった作品でした。ほんの一瞬、目の端をちらとかすめたような、残像に近いような感覚の写真ですけれど、これがなぜかこちらの気持ちにしっかりと残るんです。」と評しています。 詫間自身2回目の今回の個展では、給水塔の上から見た光を、瞬きした瞬間に脳に記憶するイメージとして写真で表現しています。 眼を瞑った瞬間にまぶたの奥にみえる残像を機械の眼(=カメラ)でどう捉えるかに挑戦した新作を発表しています。どこか抽象画を思わせるようなイメージが単純に見て美しいと思える作品です。どうぞ御高覧ください。