それはかたちを変えて何度も現れる
うしお「それはかたちを変えて何度も現れる」
2024.11.16 sat – 12.1 sun
13:00 – 20:00(水曜、木曜は休廊)
初日は18時開廊
最終日は18時まで
Photo:Tatsumi Okaguchi.
11月16日(土) 19:00- オープニングトーク
ゲスト: 塩津青夏(愛知県美術館学芸員)
うしおは2018年頃から、近現代の人々の船を用いた移動に関心を持ち、国内外で継続的にフィールドワークと制作を続けている。2020年から拠点にする沖縄県で、黎明期に海を渡った日系移民への関心・理解を深め、特に移民第一世代の物語に強い関心を抱くようになった。 今回は、宮城県出身の事業家である及川甚三郎氏が1896年カナダに渡り、日本人コロニーを作るために奮闘した物語及び現地の日系文化センター・博物館に残る日系移民の史料からインスピレーションを得た作品や、現在進行形のプロジェクトを展示する。 多くの場合、A地点からB地点への人の移動は物質的・精神的な渇望や不足状態から起きる。移民史や移民した人々の物語は、後に美談的に語られようとも、実際には切実な渇望や不足状態を解消するための、一筋縄では語り尽くせない話で満ちている。人々のそのような移動物語と歴史は、うしおの表現上の大きなテーマ「思うままにならないこと(不如意)」と深い場所で強く結びつき、表現にユニークな広がりを与えている。