下道 基行

下道基行 したみちもとゆき
1978 年岡山県生まれ。2001 年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。2003 年東京綜合写真専門 学校研究科中退。大学卒業後4年間、時間をみつけては日本全国を旅し、2005 年日本全国に残 る 軍事遺構 の現状を調査撮影した『戦争のかたち』をリトルモアより出版。その後、自らの 祖父の遺した絵画を追って旅したシリーズ『日曜画家 /Sunday Painter』を展示と手製本の写 真集で発表。その他、2004 年より日本全国で放置されている軍事遺構を一時期だけスクウォッ ト/再利用/イベントを起こしながらそれを記録していくプロ ジェクト「Re-Fort PROJECT」。 2006 年より日本の国境線の外側を旅し、日本植民地時代の遺構の現状を調査する『(torii)』、 最近では用水路に架けられた木の板やブロックで出来た”橋のようなもの”を撮り集める『bridge』など。 グループ展は、2014 年「恵比寿映像祭 2014」(東京都写真美術館 / 東京)、2014 年「Once is not enough」(Audio Visual Pavilion/ 韓国)2013 年「六本木クロッシング 2013」(森美術館 / 東京)、2013 年「返常 : アジアンアートビエンナーレ 2013」(国立台湾美術館 / 台湾)、2013 年「路上と観察をめぐる表現史—考現学以後」(広島市現代美術館 / 広島)、2012 年「MOT アニュア ル 2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館 / 東京)、2012 年「光州ビエンナーレ 2012」(光州、韓国)など。 幼い頃、近所の崖に貝塚を堀に出かけたり古墳に関心を持ち、考古学者になることを憧れていた。 現在では、写真や文章を表現手段に、モノ/コトの残り方/消え方、それらを内包する風景の 在り方など、目の前に広がる風景に興味を持ち、旅やフィールドワークをベースに、表現を続 けている。