河合 智子
河合智子は見ることの曖昧さ、不確かさを写真を通して探求、作品化してきた。今回の個展では私たちが作り上げた都市、建造物、空間その他全ての人工物の色やマテリアルの表面からこの世界を透視することで、見るために作られた世界を露呈します。
short bio
河合智子 Tomoko Kawai 写真作家。サンフランシスコのアートスクールを卒業。写真というメディウムの可能性を探求しながら見ることの曖昧さ、不確かさを作品制作している。
TOKYOFRONTLINE Photo award2013(日本)準グランプリ受賞、Kassel photobook dummy award 2014(ドイツ)finalist、主な個展に2012 Nikon juna21展(東京・大阪)、2014 Gallery916small(東京)、その他国内外のグループ展に参加するなど近年活動の場を広げている。 http://tomokokawai.net 作品概要 [Synecdoche] stageⅠ-Ⅱ 私たち人間が作り上げた都市、建造物、空間、その他全ての人工物の色やマテリアルの表面からこの世界を透視することで、見るために作られた私たちの世界を露呈しています。壊れたモザイク写真でさえも、見る世界の中に組みこまれ見る事の延長線上に並び漂っている。そして写真はあらゆる物事が表層のエレメントとなり流動的にその役割を変えこの世界に溶け込んでいます。私は知覚的にも社会的にも見る事に含む不確かさに興味があり、それは写真の曖昧さと地続きになっていると考えています。