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2011-05-07 〜 2011-05-22

呼吸の日記

小林 香里

息で描くこと。 自分の呼吸と手で描き出すこと。“botanical garden” は膨らませたビニール風船を素材にし描いている。 この行為は私が吹きガラスを学んできたことからきている。 ガラスを吹くことと違い、材料に直に触れることができるのはとても新鮮であった。 もちろん1000度近いガラスに触れることは出来ない。“Botanical garden”では植物という明確なモチーフをテーマにし、逆光に照らされた植物のシルエットをイメージして制作した。 ガラス張りの温室に差し込む太陽の光は、葉を透かし葉脈や細かな細胞を見せてくれる。 このように光りに透ける葉からはどこか強い生命力を感じる。小さい頃、懐中電灯の光を何気なく手で隠したら指の透き間が真っ赤に見えた。これが自分に流れる血潮か!と妙な興奮と生命の神秘の様なものを感じた事を今でも覚えている。 レントゲン写真で初めて自分の骨を見たときにも同じようなことを感じた記憶がある。 このように自分の内に持っているのに見えないものはたくさんある。ガラスという素材を通してモノが透ける・モノを透かすことを自然といつも感じてきた。 光、ガラスが関わることで見えてくる世界観や景色を今後の制作を通してもっと発見していければよいと思っている。 小林 香里

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